渡邉和男教授と医学医療系の橋口晶子助教らの研究グループは、環境ストレスに対する高い耐性をもち乾燥地域を中心に野菜や薬用植物として利用されているウチワサボテンについて、ゲルフリーショットガンプロテオーム解析を可能にするタンパク質抽出法を開発しました。ウチワサボテン組織は水分過多な性状のため生体物質の抽出・分析が困難でしたが、本研究で最適化された手法を用いることでゲルフリーショットガンプロテオーム解析を実施することが可能になり、
ストレスに対する生理応答や機能性物質の産生パターンの解析が促進されると期待されます。
本研究は、形質転換植物デザイン研究拠点の共同利用・共同研究課題として実施されました。
[掲載論文]An Optimized Protein Extraction Method for Gel-Free Proteomic Analysis of Opuntia ficus-indica. (ウチワサボテンにおけるゲルフリープロテオーム解析に向けたタンパク質抽出法の最適化)
Akiko Hashiguchi, Hisateru Yamaguchi, Keisuke Hitachi, Kazuo N Watanabe.
Plants (Basel). 10(1): 115 (2021)
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