小口太一助教、渡邉和男教授、菊池彰教授らの研究グループは、2018年11月に発表した塩生植物アイスプラントから単離したRNA結合タンパク質 (McRBP) 遺伝子を導入した耐塩性遺伝子組換えユーカリについて、特定網室試験栽培による生物多様性影響評価を実施し、本組換えユーカリの栽培が生物多様性に及ぼす潜在的な影響は、非組換えユーカリと同等であることを確認しました。
本研究は、形質転換植物デザイン研究拠点の共同利用・共同研究課題として実施されました (日本製紙アグリ・バイオ研究所との共同研究、2012~2016年度実施課題)。
参考図1:生物多様性影響評価に用いたMcRBP組換え及び非組換えユーカリ (一部)
参考図2:生物多様性影響評価を実施した特定網室
【掲載論文】
Evaluation of potential impacts on biodiversity of the salt-tolerant transgenic Eucalyptus camaldulensis harboring an RNA chaperonic RNA-Binding-Protein gene derived from common ice plant
(RNAシャペロン機能を有する働くアイスプラントRNA結合タンパク質遺伝子を導入した耐塩性遺伝子組換えユーカリの生物多様性影響評価)
Tran NHT, Oguchi T, Matsunaga E, Kawaoka A, Watanabe KN, Kikuchi A.
Transgenic Research 30: 23-34 (2021)
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