北海道大学大学院農学研究院の齋藤陽子講師と、本学生命環境系大澤良教授、津田麻衣助教らの研究グループは、2018年に報道された中国のゲノム編集双子誕生のニュースが与えたインパクトを消費者の需要意向調査から明らかにしました。
報道の前後で、ゲノム編集技術の医療応用は一貫して支持されていたものの、ヒト受精卵への応用の懸念が高まることが分かりました。ただし、この懸念は、農水産物へのゲノム編集技術の応用に影響する可能性は低いことが示されました。新しい技術の普及過程など認知度が上昇していく過渡期において、本研究で行ったように定点観測のデータを蓄積していくことが、受容意向を明らかする重要な分析方法になると期待されます。
【掲載論文】
Increased Awareness and Decreased Acceptance of Genome-Editing
Technology: The Impact of the Chinese Twin Babies
(ゲノム編集技術の認知度向上と受容意向の減退―中国の双子誕生報道のインパクト―)
【雑誌名】PLOS ONE
Increased awareness and decreased acceptance of genome-editing
technology: The impact of the Chinese twin babies
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