植物分子細胞生物学分野 野﨑グループ

companyname
研究室基本情報
スタッフ名 野崎 翔平 助教
研究分野 タンパク質科学、農芸化学、植物分子生物学
研究テーマ 生命・環境・食に関わる植物タンパク質の機能解明
研究のキーワード シグナル伝達因子、食品タンパク質、生化学、構造生物学
研究室URL
研究室TEL 029-853-5851
E-Mail nosaki.shohei.ff★u.tsukuba.ac.jp
★を@に変えてください

研究紹介

当研究室では、植物の生命現象や環境応答、さらには食に関わるタンパク質の機能を、生化学・構造生物学を主とするタンパク質科学を基盤として解明することを目指しています。

植物は、光、温度、栄養、酸化還元状態、ホルモンなど、さまざまな環境・内的シグナルに応じて成長や代謝を柔軟に制御しています。その中核では、転写因子やシグナル伝達因子などのタンパク質が、DNAや他のタンパク質と相互作用しながら遺伝子発現を精密に調節しています。しかし、これらの因子がどのような分子機構によって特定のシグナルを読み取り、植物の応答へと変換しているのかについては、未解明の点が多く残されています。

そこで本研究室では、成長制御、植物ホルモン応答、環境応答、微生物共生などに関わる植物の転写因子やシグナル伝達因子を対象に、組換えタンパク質の調製、DNA結合解析、タンパク質間相互作用解析、AlphaFoldを用いた構造予測などを組み合わせ、植物個体を用いた解析だけでは捉えにくい分子機構の解明を目指しています。特に、植物転写因子のDNA認識機構、タンパク質複合体形成、酸化還元状態に応じた構造・機能変換、液-液相分離性に注目し、それらの性質が植物系統の進化の中でどのように獲得・変化してきたのかを明らかにすることを重視しています。また、さまざまな植物種を専門とする研究者やクライオ電子顕微鏡解析の専門家との共同研究を通じて、個々のタンパク質の分子機能から植物の生命現象、さらにその進化的背景までを多階層的に理解することを目指しています。

さらに、植物由来の食品タンパク質や光合成CO₂固定に関わるタンパク質にも研究対象を広げ、生命・環境・食に関わる植物タンパク質の基礎的理解を深めるとともに、その将来的な応用展開を見据えた研究を進めています。

最新の研究成果
The root nodule symbiosis regulator NIN exhibits broad DNA-binding specificity conferred by an NLP-inherited motif
Shohei Nosaki, Momona Noda, Hiroki Onoda, Momoyo Ito, and Takuya Suzaki
Science Advances 12(5), 2026. DOI:10.1126/sciadv.aeb8825

教員の大学総覧HP→
https://trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000004447