研究室基本情報 | |
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スタッフ名 | 江面 浩 教授、高山 真理子 助教、杉本 貢一 助教 |
研究分野 | 園芸学、遺伝育種学、分子育種学、分子生物学、植物生理学 |
研究テーマ | 園芸作物の重要形質を制御する分子機構解析とその分子育種学的利用 |
研究のキーワード | トマト、メロン、変異体、遺伝子、組換え技術、育種、組織培養 |
研究室URL | |
研究室TEL | 029-853-7263 |
ezura.hiroshi.fa★u.tsukuba.ac.jp (★を@に変えてください) |
研究紹介
- トマトのバイオリソース開発とその利用技術開発に関する研究(担当:江面)
トマトは経済的にも栄養的にも重要な作物であり、世界中で生産されています。
2012年に全ゲノム配列が解読されるなど、今後の基礎および開発研究の発展が大いに期待されます。
私たちは研究者がトマト研究を効率的に推進できるような研究基盤整備として、大規模変異体集団の作成、保存、配布及びこれらのリソースを効果的に利用するためのツール開発(TILLING技術など)を行っています。
リンクURL:http://tomato.nbrp.jp/ - トマトなど果菜類の重要形質の発現機構解明と育種利用に関する研究(担当:江面)
当研究グループでは果実の肥大性、機能性成分含量、着果効率(単為結果性:受粉無しで果実が肥大する性質)、日持ち性、糖度が向上したトマト変異体を多数有しています。
これらを利用することで果実分化・発達に必要な遺伝子を単離して、効率的多収生産が可能な品種や高機能性成分が高蓄積するような、時代に求められている品種の開発に産学連携で取り組んでいます。 - 分子育種技術を利用した高機能性トマト(例えばミラクリン、GABA、オスモチン、メラトニン高含有など)の開発に関する研究(担当:江面)
ミラクリンは西アフリカ原産の熱帯小木であるミラクルフルーツ(Richardella dulcifica)の果実に集積する糖タンパク質で、酸味を甘味に感じさせる味覚修飾作用があります。
当研究室ではトマトにミラクリン遺伝子を導入し、ミラクリンを効率的に生産する組換えトマトの作出に成功しています。本研究グループではミラクリンをトマトから安定して取り出す技術開発研究や組換え作物の実用化を推進する産学連携研究を推進しています。 - イネ科バイオマス植物の分子育種技術に関する研究(担当:江面)
バイオマス生産性の高いイネ科草本植物は、エネルギーや化成品代替資源としての利用が期待されています。組換え技術を利用したこれらエネルギー植物の分子育種が計画されている一方で、組換え技術が確立していない植物種も多く存在しています。
私たちは、バイオマス生産性の高い草本植物であるソルガムとエリアンサスの効率的な遺伝子組換え技術の開発に取り組んでいます。