形質転換植物デザイン研究拠点
日本学術会議公開シンポジウム(共催:形質転換植物デザイン研究拠点)
「新しい遺伝子組換え技術の開発と植物研究植物育種への利用
~研究開発と規制をめぐる国内外の動向~」
開催趣旨
遺伝子組換え技術は21世紀に入ってからも多様な技術が次々に開発され、基礎・応用・実用研究の場面で活用されている。このような技術開発の中で、人工ヌクレアーゼをはじめとする数種の新技術は、宿主ゲノムの小規模人為的編集や単一世代のみでの外来遺伝子発現を可能とし、後代世代において外来遺伝子を除去しつつ新品種・系統を育成することが可能となってきた。このような技術開発に伴い、欧米諸国では、このような技術を用いて育成された植物について、遺伝子組換え体としての規制の対象になるかどうかについて議論が進められている。我が国においても、関連する技術開発や我が国独自の技術開発も進められており、基礎研究から実用研究に至る多様な研究場面での利活用が強く望まれている。そこで、本シンポジウムでは、我が国および世界における関連技術の開発状況ならびに規制に関する考え方について関係研究者から最新情報を提供していただくとともに、シンポジウム参加者との情報共有や意見交換を通じて、今後の我が国における研究・開発の方向性および規制に関する考え方ならびに世界における調和の取れた規制のあり方等について議論することを目的とする。