3) 遺伝的多様性を主体とした遺伝子組換え体植物のリスクアセスメント


Choline oxydase 遺伝子(codA)を導入した遺伝子組換え耐塩性ユーカリの環境影響評価温室での栽培評価 
(日本製紙との共同研究)

上記ユーカリの環境影響基盤評価例
環境安全評価温室Aでは、3ヶ月毎日100mL程度水やりをして生育させた個体を、2 M の Na Cl 溶液を 100 ml 各植物体に1度施与し、1日置きに、100 ml 灌水し、1週間放置した。耐性ユーカリでは、顕著な影響は見られなかったが、非組換え体は著しく乾燥萎枯した。


遺伝子組換えユーカリの栽培土壌における微生物相への影響評価
環境影響評価温室Aで、遺伝子組換えユーカリを3か月間 30 リットルの園芸用土にてポット栽培し、根圏土壌30 gをサンプルした。当土壌を、滅菌水270 ml と共に500 ml 容量の三角フラスコにて、10分間震盪したのち、滅菌水で希釈して寒天平板培地に塗布した。土壌1gあたりの糸状菌、放線菌及び細菌のコロニー数(CFU/ g) を数え統計解析した。各系統について、3反復行い、ANOVAによる有意差検定を行った。優位な差は認められず、遺伝子組換えユーカリの栽培土壌における微生物相への影響はないと考えられた。


研究及び商品化の流れでのリスクアセスメントの考え方

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